H26 沼津高専公開講座

 3Dプリンタの紹介と3機種による造形物の精度比較

 ~Additive Manufacturingの可能性~

 


概要:

  本校では3種類(合計4台)の3Dプリンタが導入されています。

   3機種の造形物を3次元測定器で精度比較した結果を踏まえて、 各機種の特徴を説明させて頂きます。

  (3Dプリンタを企業で活用しようと検討されている技術者対象)

  3Dプリンタ機器の特徴を十分理解していただいた上で、 自由造形を受付けます。

 


日時:

 H26年7月27日(日) 9:00~16:00

 


場所:

 沼津高専

   地域共同テクノセンター 3F 多目的実験室 / 制御情報工学科実験棟 2F コンピュータ演習

 


実施内容:

   当日 9:00~16:00

   皆様に自由な造型を行っていただく為に、3Dプリンタについての前提知識や、本校所有の3Dプリンタの性能について理解していただくための講義が中心となります。

  お昼休憩(1時間)の他に、適宜休憩をとりながら進めてまいります。

       開式の挨拶

       設備見学 

(3Dプリンタ・三次元測定器等)

       講義1 3Dプリンタ関連用語の解説

(AMとは?SLA方式、FDM方式、SLA方式とは?)

       講義2 本校所有(4台)の3Dプリンタ紹介

(御利用して頂くに当たり、DimensionElite, ZPrinter450, EDEN260V, Connex500についてのスペックを詳しく説明します)    

表1.沼津高専所有 3Dプリンタ一覧

機種

Objet Connex 500

Objet EDEN 260V

Dimension Elite

Z Printer 450

 

 Objet Connex 500

 EDEN 260V

 Dimension Elite

 Z Printer 450

メーカー

Stratasys

( Objet)

Stratasys

( Objet)

Stratasys

3D Systems

( Z Corp)

造型範囲

X = 490mm

Y = 390mm

Z = 200mm

X = 255mm

Y = 252mm

Z = 200mm

X = 203mm

Y = 203mm

Z = 305mm

X = 203mm

Y = 254mm

Z = 203mm

積層ピッチ

0.016mm /

0.030mm

0.016mm /

0.030mm

0.178mm /

0.254mm

0.089 ~ 0.102 mm

方式

インクジェット光造形方式

インクジェット光造形方式

FDM(熱溶解積層方式)

インクジェット粉末石膏方式

 

材料

UV硬化樹脂

材料の種類が豊富

複合材料対応

UV硬化樹脂

材料の種類が豊富

ABS樹脂

石膏粉末

特徴

Digital Material

Mixed Parts

Mixed Tray

・透明材料あり

・滑らかな表面

・大型パーツの作成

・透明材料あり

・滑らかな表面

・追加工が容易

・機械部品として利用可能

・製作速度が速い

・フルカラー

       講義3 本校所有3Dプリンタ(3機種)で作成した造形物の測定結果比較

(造形物の精度をIT公差等級表に当てはめて考察致します)

検証部品図面  測定結果  精度考察

図1.検証部品図                                            図2.測定結果例        図3.IT公差とはめあいの考察例

       講義4 3Dプリンタ関連特許と企業買収の歴史

(2大メーカー、Stratasys, 3DSystemsってどんな会社?)

       紹介事例1 鋳型への3Dプリンタ応用 

(失敗例等を含む)

       紹介事例2  Microfactory PRN3D 組立て事例の紹介 (個人所有物)

※ 6/9にようやくKIT部品が届きました。

※ 安価なRepRap機と、本家Stratasys社のDimensionElite と精度等で比較できれば幸いです

PRN3D

図4.Microfactory PRN3D

       体験1 サポート材の除去や分解・組立体験 

M10のボルトとナットが組み上がった状態で造型されており、部品の隙間が違う教材を用意しております。

これをウォータージェットでサポート材を落とし、レンチで力を加えて分解していただきます。

部品が接触する部分の隙間や製作精度について体感で理解します。

WaterJet          resolving       M16BoltNat 

図5.ウォータジェット洗浄    図6.部品分解        図7.M10ボルト&ナット

       発送受付 受講者の自由造形製作物の発送手続き (宛先等の記入)

 

   翌日以降

       御一人様につき100cc相当体積の3Dデータをメールにて送信して頂きます。

       本校職員が造形を行い、出来上がり次第郵送しますので御確認願います。